家具と住まいの最新情報や、お客様との日々のやりとり、
時には、木と関わるしごとを担当している私たちの想いを綴ったブログです。
LaVida Blogと合わせて、お読みください。
2012年3月11日(日)
今日は3月11日です。
丁度一年前、私たちはまさに未曾有の大震災に見舞われました。
今でも「あぁ終わった」と思う程のあの揺れは神経にこびりついています。
この一年は今までになく、本当に色々な事を考え、決断し、悲しみや怒り、ネガティブな感情が日々を覆い、なかなか前向きになる事もできなかった事と思います。
でも、だれかが言っていました。
生きていた事に感謝しよう。生残った人間がへこたれないで、亡くなられた方達の分まで一生懸命生きる事が必要だ。
国の対応、県の対応‥‥本当に僕たちの事を考えてくれているのか、はっきり言って疑問だらけですが、あてにならない人たちの事はあてにせず、自分達にできる事をしっかり、やって行きましょう。
国家議員、多すぎるから動きが鈍化するし、意見も当たり障りのない討論になるし。
派閥なんてほんとにどうでも良いんですが。
などと個人的意見も書いてみました。
亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。
3月11日 LaVida 神谷
2012年2月3日(金)
昨日は市内某所に放射性物質の測定所ができたということでサンプル検体を持参して見学に行って参りました。

県内でもゲルマニウム半導体検出器や、シンチレーションスペクトロメータが設置されている場所がありますが、何が違うのか今回僕も始めて詳しく知る事ができ、それぞれの検査数値に対しての”受けとめ方”がある程度はっきりしました。
本当に、ざっくりと説明するとゲルマニウム検査の場合は放射線を出している核種まで特定でき、その量、つまり1キログラムあたり、何ベクレル含まれているかまでを知る事ができます。
シンチレーションの場合は、放射性物質のもつ周波数を感知し、その周波数の波が高まるグラフによって核種が何かを推し量る事が出来るという物です。
キログラムあたりのベクレル含有量がわかるのはこちらも同じです。
ですので、シンチレーションの場合はあくまでも簡易検査となるわけですが、同じ検体で両方の検査数値を比べてみたところ、ほぼ誤差の範疇に収まっているので、どの程度検体が汚染されているのかを知るには充分です。
ただ、一応機器のモニターに「i-131=26ベクレル/kg」等と表示されはするものの、あくまでも波形での核種予想なので、自然界に存在する天然の放射性物質(例えばカリウム40等)の影響を受けて波形が乱れている場合等は、改めてゲルマニウム半導体検出器にて検査をする必要があります。
詳しくは「農林水産省・安全局消費・安全政策課」を参照ください。
さて、話は見学会に戻り、これからここが測定室として機能して行く訳ですが、どういう形で使わせて頂けるかは未定ですが、また進展がありましたらお知らせさせて頂こうと思います。
2011年12月1日(木)
そして京都から帰って来た翌日、次は石巻のK様に納品へ!
最近は遠方への納品や打合せが多くなって来ているので、もう慣れたもんです。
疲れもあってなのか意気揚々と車を飛ばし、いつもお世話になっているK様の会社に着き、初めて訪れた石巻という町がとても美しく自然も豊かなことを話していたのですが、途中見かけた広大な平地が実は元々町だったという事を聞いて衝撃を受けました。

北上川は元々川幅が広いとうこともありますが、海岸も見えない、こんなところまで津波がやってくるなんて、今見ても信じられません。
三月十一日のあの時に、津波にさらわれた方達は逃げられなかったのではなく、ほとんどが逃げなかったという事実を現地の方から実際聞く事ができて、「なぜ」と思うと同時に、ここが安全だと信じてしまう心情も仕方が無い。そう思える程に静かで、美しく、平和な場所なのです。
スーパー堤防などと200年に一度の災害にも耐えうると謳われた堤防も津波の前には完全に無力だったそうですが、自然相手に人間がどれだけ想定して考えても、それはほとんど無意味なのかもしれない。

大川小学校にも案内して頂き、あまりにも深い悲しみが漂うその場所で、僕たちは涙し、子供達を亡くされた親御さん達の気持ちを考えるだけで、なんかもう心がズタズタに切り裂かれる程に胸がくるしくなります。
僕たちもまぎれも無い被災地に住んでおりますが、「最も地図の形が変わった」この町のもつ、そしてこれからも抱え続けて行く悲しみは、テレビのニュースで見ていただけの僕には分からない感情でした。
納品先のK様も、家も会社も全て流されてしまいましたが、無一文の状態から自分と会社が持つ技能を活かして地元の復興に力を尽くされていらっしゃり、笑顔で話されるのを見ていて、何かこう奮い立つ様な‥‥自分たちよりももっと酷い状況にいらっしゃる方なのに、逆に元気をいただきました。

このブログタイトルと同じく、「わたしたちに出来る事」はまだまだ沢山あるはず、物を与えるだけではなく、被災者それぞれが自立し、活力を伴って生きて行くことができる未来を作らねばなりませんね。
2011年7月23日(土)
昨日は秋田市にベッドの納品に行って参りました!日帰り!片道5時間!
いやートラックドライバーさんはすごいです。
秋田市にある旅館の女将さんが福島県出身ということで、浪江の方々を旅館の一部を解放して受け入れてくださっていまして、そこでLaVidaのお客さまも避難生活をされています。
我々も、小さな事かもしれませんが少しでも力になればと思い、ベッドをお持ちしたというわけです。
私たちも全てが震災前通りという訳には行きませんが、遠く見知らぬ土地で避難生活を送られている方とお話すると、まだ家があり、仕事があり、家族も一緒に居られる事を、改めて幸せだと感じさせられます。
僕たちも郡山にて懸命に生きて行こうとされている方々の為にも出来る事、すべき事は何でもしていきますので、避難生活をされている皆様も少しでも前向きになって頂ければ嬉しいです。
そして恒例の「Discover Japan」。初めてゆっくり(日帰りですけど)秋田に行きまして、新潟に行ったときも思いましたが、秋田も文化度の高いすばらしい街でした。
最近は他の都市に行く事も多いのですが、中でも僕が色々な場所に行く時に参考にしている「d design travel」に紹介されていた場所を数カ所回って来ました。
まずは昼過ぎに納品が終わり、ランチは自然食屋さん「bonobo」

圧力釜で焚かれたふっくら玄米にトマトソースで煮込まれたチキン。
名物キリタンポを食べようか迷いましたが、次回秋田に来たときもここに来ようと思います。
サラダ、スープ、ドリンク、デザート。食べるのに必死で画像ありませんが、絶品です。
食後はココラボラトリーというクリエイティブ雑居ビル。
1Fはギャラリー、2Fは珈琲屋さん、3Fは雑貨と書籍のお店。
大阪農林会館ビルや、京都の清和テナントハウスなどもそうですが、小さなビルに魅力的な店舗が詰まっているとどうしても行かずには居られません。



良いです。
秋田市の町並み
↓

主要道路に電柱は無く、歩道は広く、川沿いに町家や店舗が並び、こんな素敵な自転車屋さんも。

少し歩いた程度でここまで面白いお店や人と出会える訳ですから、まだまだ掘れば出てきそうな気配。秋田、恐るべしです。
そして帰路の途中で立ち寄った錦秋湖というSA。
秋田と岩手の県境にあるのですが、本線から1kmほど離れるので「変わってるなー」と思ったのですが、ここにとてもきれいな栗林がありました。

下草も手入れされ、心地よい感覚で栗の木が植えられ、ワダチが一本。そして向こう側が見えない程広い……
こういう場所に家を建てれたらなー。
あ、ちなみに秋田は秋田美人で有名ですが、事実、美しい方は多かった。。
「秋田美人を育てる秋田米」うん。納得。
2011年7月12日(火)
今日の午前中は特注造作家具の納品(現場作業)に行って参りました!
今日は細かく造作内容と、工事の工程を皆様にご覧になって頂こうと思います。
(A様、ご協力ありがとうございます。)
さて、キッチンは囲い込みタイプで、限られたスペースの中に既製品の食器棚を置かれていまして、これを造り付けに置き換え、スペースの有効利用から使い勝手を改善。
前板は耐震を考慮し、引き戸。腰下はしゃがむ事無く収納物が把握できるように抽斗(ひきだし)としました。
実際使いやすそうに納まりまして、後々A様からお聞きするご意見が楽しみです。
現状、周りの使用材料とこれからの経年変化を考慮し、使用材料はナラ材。
手掛けに関しては水回りで濡れ手で触ることが多いのでチークを使用。
コンロ脇の壁は現状化粧ボード仕上げ、油煙の影響で汚れも多少目立ってきてましたので、この箇所にキッチンパネルを取付。
そして、作業工程です。
↓
まず既存の家具を外し、現況を再チェック。
この時に床、壁、天井の不陸(微小な凸凹)や、巾木、回り縁の細かい形状、等を1mm以下で実測し、瞬時に現場納めの「ベスト」を導きだします。

そしてキッチンパネルを寸分狂わず取り付け、隙間をコーキング後、収納本体を設置。
住宅というのは基本的に完全な直角や水平は一つも存在しないので、家具側でそれに合わせ細かい調整を行います。
なによりも実はこの作業に手間がかかります。
マニアックですが、現場を見ていて一番興奮するのがこの作業です。

本体の設置が終わってもまだまだ終わりません。
次に前板と抽斗を取付けますが、扱うのは木です。
家具工房と現場では湿度から温度から違ってきますので、多少キツくなったり緩くなったりが当然出てきます。
ですので、お客さんが使う時に「引戸が重い」や「ガタつく」等のストレスを感じないよう、最終調整。
これも職人さんの経験でしかどうしようもありません。
カンナ、ノミ、切出し、胴付き、等の細工道具で丹念にかつ、素早く仕立て上げます。

その間に収まりが最終うまく行ってるか、デザイン上使う上で問題はないか、最終チェック。をしながら、お掃除&お片づけ。気づけば調整も終わり、前板も抽斗も取付けられ、完了!

どうです。キッチンに「前からこうだった」かのように美しく収まりました。

このように、お客様の「こうしたい」と僕たちの「こうするとより良い」が合わさる、つまりはお客様に教えられることが多々あるのですが、良い形に収まる事が何よりも嬉しい事です。ね。
終わり掛けに頂いたアイスクリームを食べながら、このような状況でもご注文を頂いたA様に感謝。
これからも末永いお付きあいを。