会津若松市に住む小椋さんはイタリアのちょっと古いバイクとクルマ、そして偉大なる建築家ル・コルビュジエ氏の大ファン。氏が設計した仏・マルセイユの集合住宅「ユニテ・ダビタシオン」などを参考に、2007年床板・階段全てに無垢のチーク材を使ったミニマムな”チークハウス”をラ・ビーダで建てました。
新築から15年、理想の住宅にもあちこち痛みが目立ち始めました。そこでなんとか昔の状態に戻したいと「まずはどこから手をつけたら良いか相談してみよう」と軽い気持ちでラ・ビーダに寄ってみたそうです。
チーク材が大好きな”チーク教の信者”として、小椋様の”チークハウス”の新築と15年を経たリフレッシュ作業に携わることができてとても感動しています。令和の時代に同じ仕様の住宅を建てようと思っても木材の高騰によって1.5〜2倍の費用がかかってしまううえ、階段の手すりなどに多用している1本材も良材の枯渇によって作ることが難しくなっています。
造作のディテールまでこだわった住宅は、ビンテージ家具との調和を含め小椋さんの”美意識”と”どう暮らしたいか”が明確になっていたからこそ生まれたものです。歳月を積み重ねた佇まいがリフレッシュによりさらに輝きを増し、「素材」「デザイン」「クオリティ」のどの点をとってもまさに唯一無二、「こんな住宅は他にはない」と思います。
来年(2024年)にはピーター・ヴィッツのサイドボードを収める予定です。さらに輝きを増す”チークハウス”が今から楽しみです。